今さらなのよ!
その後、隆祐の言ったとおり、隆一はかすみに謝罪をした。
前の女性との間がきちんと清算されてなかったという、いかにも隆一らしい結末に憐れみの感情はあったが、かすみの怪力能力を猛獣使いのように扱った事実は今さらどうしようもない事実。
かすみは日頃から怪力の能力だけは隠して暮らしていたかったし、それを彼氏には理解しておいてほしいと望んでいた。
いろんな思いと言いたいことを頭の中で整理しようとしたけれど・・・。
出てきた言葉は、
「ただの先生と生徒でいてください。」
それしか言えなかった。
隆一はもう一度自分の身辺を正すつもりで、四つ葉女子高校を去っていった。
家は隆祐がひとりで住むことになり、隆一はお腹の子の父親になって育てる決心をしたらしく、相手の女性の故郷で先生を続けるということだった。
かすみのクラスの担任は北岡浅葱が副担任から担任となって生徒たちは以前とはまた違った感じで騒ぐようになった。
かすみの友達も北岡のことをいろいろ噂するようになっていて、見かけのいい男はどこでも話題になるものだとかすみはあきれていた。
北岡浅葱は以前ほどはかすみに隆祐と付き合うのは不釣り合いだの、能力がなさすぎるだのと文句を言ってこなくなったが、小さいころからのしつけなのか?家臣としての誇りを受け継いでいるのか、にらみをきかせてくる。
だが、かすみにとってはその程度の干渉は日課で済ませられるくらい、明るい気持ちになって高校3年の春を迎えた。
その一番の要因は、夜寝る前にはテレパシーで隆祐と話ができるようになったことだった。
(かすみちゃん、3年生になったんだね。)
(うん。今年は進学するか就職するか決めないといけないの。
隆祐さんは私が進学を希望したら嫌?)
(いいや。かすみちゃんの人生だからね、好きなようにやっていいと思うよ。
ただ・・・俺、安月給だから、大学の費用とかは出せないと思う・・・。
情けなくてごめ~~~ん。)
前の女性との間がきちんと清算されてなかったという、いかにも隆一らしい結末に憐れみの感情はあったが、かすみの怪力能力を猛獣使いのように扱った事実は今さらどうしようもない事実。
かすみは日頃から怪力の能力だけは隠して暮らしていたかったし、それを彼氏には理解しておいてほしいと望んでいた。
いろんな思いと言いたいことを頭の中で整理しようとしたけれど・・・。
出てきた言葉は、
「ただの先生と生徒でいてください。」
それしか言えなかった。
隆一はもう一度自分の身辺を正すつもりで、四つ葉女子高校を去っていった。
家は隆祐がひとりで住むことになり、隆一はお腹の子の父親になって育てる決心をしたらしく、相手の女性の故郷で先生を続けるということだった。
かすみのクラスの担任は北岡浅葱が副担任から担任となって生徒たちは以前とはまた違った感じで騒ぐようになった。
かすみの友達も北岡のことをいろいろ噂するようになっていて、見かけのいい男はどこでも話題になるものだとかすみはあきれていた。
北岡浅葱は以前ほどはかすみに隆祐と付き合うのは不釣り合いだの、能力がなさすぎるだのと文句を言ってこなくなったが、小さいころからのしつけなのか?家臣としての誇りを受け継いでいるのか、にらみをきかせてくる。
だが、かすみにとってはその程度の干渉は日課で済ませられるくらい、明るい気持ちになって高校3年の春を迎えた。
その一番の要因は、夜寝る前にはテレパシーで隆祐と話ができるようになったことだった。
(かすみちゃん、3年生になったんだね。)
(うん。今年は進学するか就職するか決めないといけないの。
隆祐さんは私が進学を希望したら嫌?)
(いいや。かすみちゃんの人生だからね、好きなようにやっていいと思うよ。
ただ・・・俺、安月給だから、大学の費用とかは出せないと思う・・・。
情けなくてごめ~~~ん。)