今さらなのよ!
盛名は首を傾げた。
「頼んでるじゃないか。かすみに殺されるぞ。」
「違う、違うって。
最近、2~3日ごとにかすみちゃんに特訓されてるんだ。俺・・・。」
「特訓?何か必殺技でもあみだすのか?」
「そんなところっていうか、かすみちゃんが言うには俺の潜在能力を引き出すためなんだそうだ。
おかげで、おまえともそこそこ戦えるようになったと思うんだけどな。」
「何!そんな短期で・・・あっ。」
物言いもそうだが、あらためて隆祐から感じるプレッシャーは出会ったときよりはるかに大きくなっていた。
隆祐は盛名の驚いた顔をながめてクスクス笑っている。
「俺はしばらく出張でいないことにするから、盛名が俺の代わりに特訓を受けておいてくれよ。
いや、言い方が違うな。かすみちゃんを仕込んでやってくれないか。」
「おまえ・・・まさか。
潜在能力を引き出す特訓を受けてると言いながら、特訓されてるのは・・・かすみの方。そうなのか。
そこまで、もう・・・。じゃ、遠慮なく攻撃させてもらう!」