今さらなのよ!
同棲しちゃった
話はあっという間に進みまくり、隆祐はかすみの学校の近くのマンションへと引っ越してそこにかすみも住むことになった。
もちろん、かすみの通う学校には内緒のことだ。
かすみの父親の隆三がすべて言いだしたこと。
「そうか。隆祐さんがかすみのことをそこまで考えて告白したとなったら、俺も覚悟を見せなきゃいけないな。
よし、すぐに嫁にもらってやってくれい!といいたいところだが、俺はかあちゃんに弱くてな。
かあちゃんの意見を尊重することにしてるんだ。あははっはは」
かすみの母沙希子は、卒業まで残り1年をきったのだから、結婚だと大騒ぎするのはいけないと助言した。
しかし、2人の気持ちがうまくあわさっているのに親のひと声で断ち切ってしまうのもおかしいので、体験学習しなさいということだった。
「かわってるなぁ・・・。かすみちゃんもおかあさんも・・・。
あ、おやじさんもかな。」
「そう?私は当然の判断だと思うけど。
それに、私は隆祐さんが王子様だということと異星人の力しか知らないんですよ。
その・・・つまり、男の人のことなんて隆祐さんに限らずわからないっていうか。知りたいというか。」