今さらなのよ!

そんなある日、かすみは合コンに出席すると言いだした。



「どうしてそんな約束してくるんだ?」


隆祐にとっては、あまりにも一方的なことで、しかもかすみがまるで学校行事でもあるかのような様子なのに、戸惑うばかりだった。



「人数足りないらしいし、教育実習生の同じ学校のメンバーらしいの。
お世話になった人だから・・・ね。」




「お世話になった人だからって・・・はぁ・・・。
わかった、わかったからやばくなってきたと思ったら、呼ぶんだぞ。」




「はぁ~い!」



かすみはこういうときには気分がいい。


隆祐に愛されていることを実感してしまうからだ。


しかもとくに今は、悲しくせつない表情をしている。

置き去りにされそうな犬状態といってもいい。



しかし、かすみはそのコンパに出たことで隆祐をとことん苦しめることになろうとは予想しなかった。
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