今さらなのよ!
かすみは年齢を偽って、あくまでも頭数ということでコンパに参加した。
「黙って座っていればいいんだからね。
絶対無理しないこと。お願いね。」
「はい、先輩の困った顔なんて私始めて見ましたよ。
で、先輩のタイプの男性って誰なんですか?」
「う~ん、それがね・・・。まだ来てないの。」
そして、30分ほど過ぎたところで、2人の大学生がやってきた。
「ごめん、ごめん。教授に呼ばれてしまってさ。
予定外な用事言いつけられてほんとにまいったよ。」
「すみません。僕も着いていってたので。」
「謝罪は終わってからゆっくりと聞くわ。それより、入って入って。」
「あ、じゃあ私はこれで帰ります。ねっ」
かすみはお酒をすすめられる前に帰ろうとすると、
「僕、送りますよ。顔を見て帰られてしまうのはショックだし・・・。」