今さらなのよ!

松橋はあっと大きな声をあげて

「そうだった・・・食堂の看板娘でしたね。
じゃ、これからお茶をしませんか?」



「えっ・・・でもそれじゃ松橋さんがコンパにもどれない?」



「いいんですよ。
僕も数のうちっていうだけでしたから、抜けだしたままでも怪しまれたりしません。
ね、行きましょう。」



「お茶とお菓子だけなら・・・。」



松橋は紅茶や洋菓子についても詳しくて、かすみは感心させられどうしだった。



そしてかすみはお礼を言ってすぐに隆祐の待つマンションへともどろうとしたのだが、次の瞬間に体の自由がきかなくなり、松橋の胸の中へと倒れていった。



「もう、離しません。あなたは僕の思いのままです。
今日は僕の家でたっぷりと夜を楽しみましょう。ふふふ」




かすみはその夜、隆祐のもとへ帰ってこなかった。
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