今さらなのよ!

「本当につらくなったり、嫌だったら俺をぶっとばすこと・・・。
いいね。」


隆祐はかすみの耳元で囁くと、かすみの胸の隅々をさわっていった。

そして、左の乳首を軽く噛んでみる。


「や、いたっ・・・だめ。」


「これが原因だな。ごめん・・・もっと早く気付いてあげられれば。」


そう隆祐がつぶやいた瞬間、部屋に細かい光の粒が飛び散った。


「うっ!・・・」



かすみはそのまま意識を失ってしまった。

翌朝、かすみが目を覚ましたときには隆祐の姿はなく、かすみの服がたたんで置かれていた。



「わ、私・・・。あれ・・・えっ!何も着てない。
うそっ・・・な、ここは隆祐さんの・・・。えっ、ええーーー!
でも・・・。」



かすみは頭に気持ちを集中させ、隆祐を呼んだ。



(隆祐さん、どこなの?
どこにいるの?なぜ、何も返事してくれないの?
お願い、答えて。
私何をしていたの?お願い、何とか言って。)
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