曖昧(仮)
まえおき
田舎、だから…?
澄んだ空気と、
夏を感じさせない風
肌を撫でるそれは
妙に心地好い
ずっと昔から、
そこにあったみたい
きみはそっと寄り添ってくれる
時おり、言葉を交わして
心の赴くままに、肌を重ねる
並んだ文字はきっと、
なによりも滑稽に映る
きみはいつからか
心がリンクするものだけを
信じて生きてきたから
口からの音、滑らせた文字、
きみが信じてくれないのなら
きみの愛する行為をするよ
そばにいるよとつぶやきながら
かわしたキスの甘さ故