AliceGame
勝手にそう結論付けた私の耳に、くすりとかすかな笑い声が飛び込んできた。
完全に一人だと思っていた私は勢いよく顔をあげた。
「今笑ったの誰よ!」
人が痛がってるのに笑いやがって!
噛み付くように尋ねた私に答えたのは、幼い少年の声。
楽しそうな高めの調子の声が直接頭に響く。
『ごめんごめん、だってあんまりにも色気のない声だったから』
し、失礼ね!
確かに色気はなかったけど、死にそうなぐらいお尻が痛いときに色気なんて気にしてられるか!
「ちょっとあんた出てきなさいよ!その面、ひっぱたいてやるから!」