ヒ-ロ-なんていらない
その日から


宝君はあたしのヒ-ロ-で憧れだった。


宝君もあたしをいつもそばに置いて


守ってくれた。



紬君はお兄ちゃんに出入り禁止を言い渡され家には来なくなった。


あたしはお兄ちゃんと宝君に守られるお姫様だった。


二人が中学に高校になってもあたし達の関係は変わらなかった。


変わり始めたのは、お兄ちゃんに彼女ができてから。
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