ヒ-ロ-なんていらない

「誰か助けて、、。」


気がつくと救急車に乗っていて、


「大丈夫ですか?


 事情が説明できますか?」


救急隊員の人があたしに問いかけて来ていて、


「あ、いえ、あたしは何でもなくて、


 あの人が急に倒れて来て、あたし何もできなくてすみません。」


「お知り合いではなかったんですね。


あなたはずっと抱きしめて泣いてらっしゃるから


てっきり知り合いかと思いました。」


「あの、、誰が救急車を呼んでくれたんですか?」


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