ヒ-ロ-なんていらない
「おかえり。迎えに来ちゃった。」

ちょっと、悪戯そうな顔してあたしを出迎える。

「メ-ル見なかった?あたし今日は予定があるから、、、んっ」

いきなり唇をふさがれて、

一瞬、場所を忘れてしまいそうになってあわてて突き放して、

「宝君!!ここはあたしの職場なんだからっ!!」

怒るあたしにシレッとした顔で、

「穂香が、可愛くないこと言うからだろ。」

と、いい。耳元で、


「一人でなんか会わせない。」

と囁いた。


!!!

嫉妬なの?

「でも、指輪返さなきゃだし、話しもしないと、、、」

宝君は、しどろもどろのあたしの」言葉をさえぎり、


「一緒に行く。」

あたしの手をぎゅっと握って、瞳を見つめてくる。


「分かった。」

あたしは、そう答えるしか選択権は無いようだった。




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