ヒ-ロ-なんていらない
世界で一番大切な女の子は、

今、俺の胸に身体を預けて寝息を立てている。



初めて君にに会ったのは、


まだ歩き始めたばかりだったね


ちょこちょこやってきて


シャツを掴んだ小さな手は


それからずっと俺を必要としてくれて


俺の心のよりどころだった。


初めてキスして抱いた日。

どんなに嬉しくて、どんなに切なかったか

君は知っているの?

大切なものを手に入れた嬉しさと、

大切なものを壊してしまった悲しさを

同時に知ってしまったから。

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