ヒ-ロ-なんていらない
その日以来あたしの生活は一変した


というか、サ.レ.タ のだ。


校門の前で、家の前で、あいつが待っているから。


「おはようほのかちゃん。やあ、今日も綺麗だね。」


いつも家の前には運転手つきの黒塗りの車が止まっていて、


紬君はあたしをエスコ-トして学校の送り迎えをする。


紬君が相原グル-プの御曹司だということは全く知らなかった。


「会社は、兄貴が継いでいるし、別に自分の財産じゃないから。」


紬君は優しい顔して笑った。


小学校の頃の悪戯っこの紬君は何処かに姿を消していた。


今の彼が本当の紬君なのかな?





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