ヒ-ロ-なんていらない
100歩譲って、黙って送り迎えされてるあたしが悪い。


でも、婚約って何?


そんな事は今まで言われた事もないし聞いたこともない。


大体、今もあたしは宝君が好きで、


他の人なんて、興味関心なんて持てないのに。


紬君とは、生徒会室で会ったのが7年ぶりで、


まともに会話もしてないあたし達が


あるわけがない~っつ-の。


「あいつー!!許せん!!」


「ほのか?」


「とっちめてやる。」


大声で叫んだあたしの様は


あたしは教室を飛び出した。


才色兼備な、愁いを帯びたお嬢様と思って憧れの視線を送っていたいた男子達


の、理想がガラガラと音を立てて崩れたのは間違いない。
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