ヒ-ロ-なんていらない
「宝もいつもそこでそんな風にサンドイッチ食べてたわよ。
あなた達は似た者同士なのね。」
「そうなんだあ、ここに座ってたのかあ。」
遠いと思ってた宝君がそこに座ってる気がして顔がほころんだ。
はあ、とため息をついた結姫ちゃんは
「それでいいの?待ってたって宝は帰ってはこないのよ。
あなたは自分の時間を生きるべきだと思うけど。
あたしはね、紬も悪くないと思ってるのよ。
何より一途だし 、宝に負けずにいい男でしょ?」