ヒ-ロ-なんていらない
彼の名前は 唐澤健一 生徒会副会長で2年生だった。

彼の友人であり、生徒会会計の 深川宝 も2年生だ。


あれから気になって目で追っていると、いつも女子に囲まれ笑顔を見せていた。


でもなんていうか営業スマイル?


唐澤王子と呼ばれみんなの注目を集めていた。


隣に居る深沢さんは殆ど笑っているところを見せない。


3人で笑ったあの瞬間は、夢だったのかと想わせる。


あれから、あたしの頭の中は王子で一杯。


あの時のあの瞬間の笑顔が胸に焼き付いて離れない。


春宮結日16歳にして初めてひとに興味を持った。


この想いが恋だとは未だ気づけない春だった。

< 69 / 157 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop