あの日の君から

『トゥルルルル』

電話・・・・?

「あ、ちょっとごめんね。」

誠也のお母さんが電話をとった。

「もしもし、はい。」

誰からだろう。

って、私に関係ないか。

「はい、はい。」

・・・はい ばっかり笑


「――――― そう、ですか。」

??

誠也のお母さん目赤くない?

「誠也・・・が、」

誠也?!誠也の話?

「はい、今すぐに。・・・はい」

「慶介ーっ、誠也の話だよね?」
小声で慶介に言った。

「あぁ、多分。」




「じゃあ、失礼します」

しばらくすると、電話が終わった。

「誠也のおか・・・」

話しかけようと思った。

でも、誠也のお母さんの目に、
涙がたまっていたから、止めた。

誠也の話で涙
誠也の話で涙
誠也の話で涙

もしかしたら、もしかしたら。

「慶介君、綾香ちゃん、今日は・・・用事が出来てね、悪いんだけどもう、帰ってくれるかしら。」

「あの、用事ってなんですか?」

慶介?!そこ聞く?

でも、私も知りたい。

もしかしたら、

「・・・・誠也の死体が見つかったんですって。」





やっぱり。


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