キスなんてさせない(短編)
付き合ってる彼氏
あたしの名前は、日々野陽菜。
高校2年生。
1年の時から付き合ってる彼氏がいる。
なのに1年も付き合ってるけど、キスなんてしてない。
キスなんてしないじゃなくてあたしがキスなんてさせない。
だって私は、キスすると人が変るから。
付き合ってたらキスしないといけないの?
あたしには、よく分からない。
「陽菜ー」
っと言ったのは、あたしの彼氏の健太。
健太は、あたしに抱きつく。
あたしの彼氏健太は、やきもち焼きで甘えん坊。
あたしとは、正反対。
どうして健太があたしを好きなのかは、よく分からない。
健太は、愛想がいいから女子にモテる。
本人は、気づいてないらしい。
「何? 健太」
私は、健太に冷たく言う。
だって素直に甘えるとか恥ずかしいからあたしは、出来ない。
「冷たいなー。彼氏に向かって」
「健太、もうチャイム鳴るよ」
「おっ、そうだな。じゃあ、またな」
健太は、そう言って自分のクラスに行った。