千尋くん、千尋くん
相変わらずみんなに囲まれている千尋くん。
だけど、あたしの視線に気づくと、ベっと舌を出して腰の辺りでピースサインを見せる。
それだけで、応援したことはやっぱり間違いじゃなかったと思う。
後悔はしてない。
1組のみんな、アメ食いではビリ取っちゃったし、ろくに応援もできなくてごめんね。
だけど、やっぱりあたしが応援したいのは千尋くんなんだって、改めて分かったから。
1組は負けちゃったけど、心はもういっぱい。