千尋くん、千尋くん
すぐさま「大丈夫?」と千尋くんにメールしてみたのだが、返事はまだこないし……。
相変わらず図書室には誰も来ないしで、ものすごくテンションが下がっているのだ。
「ち、ひ、ろ、く、んっと」
暇なので、カウンターの上にあったいらないプリントに、千尋くんの似顔絵を描いてみた。
なんか……ちょっと残念な絵になっちゃった。
これ千尋くんに見せたら風邪が悪化しそう……。
「あぁー……だめだぁ」
いくら千尋くんのことを考えても、ちっともテンションは上がらない。