千尋くん、千尋くん
……けど、なんか床が柔らかい。
あまり痛さを感じない。
なんで……?
ゆっくり、つぶっていた目を開くと……。
「……っぇえ!?」
自分が尻餅をついてる下を見て、驚愕する。
「あてててっ……あは、大丈夫?」
茶色ののツンツン髪、苦笑いでこっちを振り向くクリクリの目。
どう見ても、さっき帰ったはずの彼である。
そして、今自分が尻餅をついているのは、そんな彼の背中だった。
「わ、ワープ……?」
「あはは、できたらスゴいよね……」