千尋くん、千尋くん
「……いや、いややいやいやっ!」
まさか、千尋くんがそんなこと……。
確かに、千尋くんの存在は時々エロいとは感じるけど、下ネタとか聞いたことないし。
で、でもヒメちゃんは普通の男子なら持ってるって言ってたし……。
ちらりとドアのほうを見て、まだ千尋くんが来ないことを確認する。
ちょっと、見てみるだけならいいよね……?
神様、仏様、千尋くんごめんなさい!
一旦深呼吸して、近くで見るのは恐れ多く、そーっと遠くからしゃがんでみると……。
「兄ちゃんはエロ本持ってねーぞー」
「ヒィッ……!」