千尋くん、千尋くん
ダメなんだ
その後も、なんかよく分からないままあたしは瑞穂くんに連れ回された。
ゲームセンターを出ると、お腹が減ったと言うので、施設内のフードコートでドーナツを食べたり。
そういえば欲しいものがあったとかで、ショッピングモールエリアに行きさまざまな店舗を物色したり。
途中で、年上なのにずっと振り回されてる自分が悔しくなってきて……。
逆に男の子が入りにくいだろうレディース用の服屋さんに誘うと、なぜか瑞穂くんのほうがノリノリだったり(似合うとおだてられてスカートを1着購入)。
……やはり年下のくせにあたしより一枚上手な瑞穂くん。
なんだかんだ回っているうちに、外はもう暗く。
時刻はすでに8時近くになっていた。