千尋くん、千尋くん
大事な2人の訪問客
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たぶん、こうしてることがいちばん良くないんだと思うし、いちばん迷惑をかけちゃうんだと思う。
だけど……やっぱり、昨日の今日で千尋くんには逢えない。
千尋くんと別れた翌日、あたしはそう思いながらも学校を休んで、ひたすらベッドに潜り込んでいた。
「……明日から、ちゃんと学校行けるのかな……」
もちろん、彼氏ができたのは千尋くんが初めてで。
ということは、好きな人とお別れをするというのも、あたしにとっては初めての体験なのだ。
世の中の女の子達は何日くらいで立ち直れるんだろう……。
あたし、一向に自分の足で立ち直れる気がしないのだけれど……。
すっかり腫れた目を擦りながら、ただただボーッと過ごす。