千尋くん、千尋くん








昨日から考えすぎと泣きすぎで痛くなる頭を押さえながら、はぁと大きく息を吐いた。





後悔してるんじゃない。




後戻りしたいわけじゃない。






だけど、どうしていいのかも、分からない。








そう思いながらゆっくりとまたまぶたを閉じたとき。







────〜〜♪♪♪





携帯の着信が鳴る。











それは、ちょっとだけ期待してしまった彼からのもの……ではなく。




ヒメちゃんからの着信だった。






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