千尋くん、千尋くん








「泣くならそれ被って泣きなよ。あるみの泣いた顔、ひどいから」





「……っひ、ひどい」







だけど、変わってない。




クスリと笑いながら毒を吐く、あの日の千尋くんと。







夢じゃなければ、幻でもない。





本物の千尋くん。




大好きな千尋くん。









ずっとずっと……逢いたかった。









< 383 / 397 >

この作品をシェア

pagetop