余命宣告された日
「ふざけないで!!」

静かな病室に、美羽の怒鳴り声が響く。

「廉が諦めたら、私…」

美羽はその場に泣き崩れた。

『おい、美羽』

「私はっ…」

美羽は、消え入りそうな声で

話し出した。

「誰よりもっ…廉を見てきたつもりだよっ

廉は…いつも、強くて、

私のことを一番に考えてくれたっ

私いつも、廉に支えられてきた…

今度は…私の番だよっ」


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