余命宣告された日
廉のお葬式。

私はずっと、泣いていた。

「美羽ちゃん」

私に声を掛けたのは、廉のお母さん。

「廉ね…前、言ってた。

【美羽の笑ってるときが一番好きだ。

あいつが笑ってくれるだけで、

俺は幸せだっ】って…」

廉…

「ずっと、【死にたくないって】…」

『そ…ですか…』

言葉が出てこない。

「美羽ちゃんは廉といて、幸せだった…?」

―幸せだった…?―

うん…

すごく、幸せだったよ。廉。

「とても…幸せでしたっ…!」

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