私と彼の恋愛事情
神崎君に惚れてから早1年。

頭がとても良いとは聞いていたが……ここまでとは…。

「え?なに、これもわかんないの?」

「……だって…」

今まで適当にしか勉強をしてこなかった私は、ハッキリ言っておバカだ。

そんな私を見て彼がため息をつく。

「俺のタイプ言ったっけ?」

「……頭の良い人」

「そ。あ・た・まの良いヤツな。んでお前は?」

「……おバカ」

「よくわかってんじゃん。なら頑張れよ」

神崎くんがフッと笑った。

さらさらの黒髪が揺れる。

これだけでドキドキする私はかなり重症だろうか。



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