私と彼の恋愛事情
あれから、とりあえず頑張れ。

とにかく頑張れ。

がむしゃらに頑張れ。

神崎君に言われたように、
そう自分に言い聞かせ勉強を頑張った私。

といっても、まだ2日しかたっていないけど。




神崎くんが頭の良い人が好きというのをすっかり忘れていた私は、
あれからゆなと作戦を練り始めた。

「華那次のテスト出来そう?」

「うん、ばっちり!!ちゃんと勉強してるもん!!」

「よし、この調子で目指せ100点!!」

「おーー!!」






こんな感じで私なりに頑張り続けているその日の夜。

「おい、ちょっと」

部屋のドアが開いたかと思うと声が響いた。

愛しの神崎君だ。

「どうしたの?」

「お前さ、勉強頑張ってるらしいじゃん」

どこからそんな情報を…。

「ま、まぁね。頭良くならないとダメだもん」

「俺のためにか?」

いつものように、フッと笑う彼に、またドキッとしてしまう。

うん、やっぱり頭良くならなきゃ。

「私、神崎君以外誰もいないの」

私の言葉に彼はまたフッと笑った。






「知ってる」




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