私と彼の恋愛事情
学校に来て早々、神崎君と家に二人きりだということをゆなに話してみる。

「と、ゆーことだから今日ゆなは私の家にお泊まりね」

勝手に泊まりの予定を立てたわいいが、ゆなに怪訝な顔をされてしまった。

「は?何でゆなが」

「いいじゃん!お願い、今日だけ来てよ!」

涙ながらに頼んでもゆなの表情は変わらない。

何で嫌なのよ~~!!

「来てって言われても、明日テストだし」

「あ、そういえば忘れてた」

二人きりだということばかりが頭にあり、テストのことはすっかり抜けていた。

「それにね、これはチャンスじゃない!今夜で神崎君との距離をグッと縮めなさい!」

ビシッと私に指を指すゆなにちょっと戸惑う。

だって神崎君との距離なんてどうやって縮めればいいのかわからないもん。

「…………あ、そうだ。神崎君が勉強教えてくれるっていうなら泊まってもいいよ♪」

急に態度を変えたゆな。

「ホントに!?ありがとー!!」

この時の私は泊まりに来てくれることが嬉しくて、
ゆなが何を考えていたかなんて知るよしもなかった。


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