HAPPY CANDY



「花音ちゃん!」



花音ちゃんが教室にいたから、手紙のことを相談してみた。





「ふ~ん・・・やっぱりなぁ。それ寺島だって」



「やっぱりそうかなぁ・・・。でもとなりだし喋らないとか無理だし・・・」



「まぁできるだけ高橋には関わんなって~!なんかあったら相談のるからさ」



「うん・・・」






ガラガラガラッ



あたしたちの会話が一旦落ち着くと、楓くんが教室に入ってきた。



「七瀬~、なにそれっ」



そう言うとあたしが握っていた手紙をひょいっと取った。



「あっ、そ、それは」



「・・・えっ。え?え?なにこれ」



楓くんは、予想外!って感じで戸惑っている。



「な、なんでもないからっ」



あたしは手紙を取り返すと、またカバンに突っ込んで、教室を後にした。



「ちょっ、まてよ!」



楓くんに途中で呼び止められたけど、なんとなく気まずくてそのまま歩いた。




< 12 / 13 >

この作品をシェア

pagetop