〇○。.恋に理由はいりません.。○〇
.高校一年生の夏
【リトside】

君は昔に比べて、優しくなったね、少しだけ。


「リ~ト~!帰ろ!」

「ん?じゃぁ帰りにコンビニ寄っていい?」

「いいけど」








「なぁ、美柑。」

「ほぇ?」



口の周りをアイスでベトベトにして、答える美柑。



「口の周りすごいぞ?・・・じゃなくてっ」

「なんじゃ?」

「いつになったら方言・・・直すの?」

「んー。直す気はないよ」

「どうして?」

「こっちの暮らしは好きだけど、故郷を忘れたくない・・・から。

でも、こっちでは方言受け入れてくれないよね、あんまり」

「だな。好きと嫌いに分かれるね」


「でも・・・いいんじゃ」


「そっか。でも・・・俺だったら美柑の・・・」


ゴォォォォォッ ガタンゴトン


「えー?なんかいった?」

「・・・なんでもないっ」


「なぁ、美柑・・・」

「ん?」

「次、書道の大会で入賞したら・・・・。

俺と・・・。いや、いいや。また今度・・・なっ」

「よくわからん・・・まぁいいか?」
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