マジ青い空
それと、もうひとつ思い出したよ。
ジンくんは、いつも口癖みたいにこんなことを言ってたんだ―――



『ボク、みんなと仲良くなれるようマジで頑張るんだ!!』



そして、今。ジンは。



「俺、マヤと仲良くなれてマジで嬉しかった」



いつかみた面影と、目の前のジンが重なる。
もうダメだ。この気持ちを抑えておくことなんてできない。
驚くほど無意識のうちに私のカラダが傾いで、ジンへ向かって首を伸ばす。
そして気付いたら、私はジンの唇に自分の唇を重ねていた。

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