雫。
その子はあたしを見て、満面の笑みで話しかけてきた。
『えーっと、木崎菜綉ちゃんだよね?あたし、篠崎梨菜!!よかったら友達にならない?』
うわ…、嬉しい…。
こんな可愛い子が、友達に誘ってくれるなんて…、
『ねーねっ、だめ?もしかして、あたしなんかと友達になりたくないとか?』
あたしが梨菜の誘いに驚いていると、梨菜が聞いてきた。
「え?全然いいよ!!ってか、むしろ友達になりたい!いや、ならせてください!!」
『ぶは。菜綉ちゃんうけんね。なら、菜綉って呼んでもいーい?あたしのことは、梨菜でいいからさっ!』
「うん!よろしくね。梨菜☆」
これが、梨菜との出会いだった。
梨菜にはこれからいっぱい助けてもらうことになっちゃうんだけどね。
梨菜はそれでも、あたしと出会えてよかったって思ってくれてるのかな?
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