蘭蝶Ⅱ【完】
蘭「あたしは、桜のせいで死んだんじゃない。だから、桜は悪くないよ?」

桜「でもっ……」

蘭「でもじゃない。あたしは桜を守れて嬉しいんだから。桜は悪くない。自分を責めないで?來さんとかにも言われたでしょ?そう思うとあたしが悲しむって」

桜「うん……」

蘭「それでよし!」



そう言って蘭姉は昔と変わらない笑顔で笑った


蘭「今日は1時間だけこの世にいる時間をもらったの。桜の話聞かせて?」

桜「…ッ。うんっ!」



あたしは蘭蝶のみんなの話をした


蘭「へぇ~。みんな変わってないね」


陸たちは蘭姉がいたいときはまだ下っ端だったけど、年が同じということであたしと仲が良かったから蘭姉も知っている



蘭「で?で?で?」

桜「?」


何が“で?”なの?


蘭「も~とぼけっちゃって~」

桜「え?何?」

蘭「隣の部屋に嵐希たちいるでしょ?」
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