蘭蝶Ⅱ【完】
蓮「泣きたかったら泣いたらいい。ため込まないで外に出せ。俺たちが受け止めてやるから」


桜「ヒック……小学校の時も、こうなって、無視されて、すごく孤独だった」


今度は蓮が黙ってあたしの話しを聞く


桜「だから、高校でもこうなりたくないと思って、ちょっと不安だった。…ヒック、楓にも、本当はあんなこと言いたくなかった。蓮にだって、冷たくしたくなかった。でも、そうしなきゃ、自分が弱いって思われると思って、弱いと思われたくなくて―――」


蓮「別に弱くたっていいじゃねぇか。俺たちはどんな桜でもずっと一緒にいる。いじめなんかなくしてやる」


桜「ほ…んと…?」


蓮「あぁ。今日、決着がつくから安心しろ」


いじめがなくなる――?


あたしは、來さんにはああ言ったけど、怖かった

不安だった。全然大丈夫じゃなかった―

でも、蓮が気づいてくれた

それがすごく嬉しかった――
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