レンタル彼氏 Ⅰ【完結】
帰り際、りさは優しく本当に優しく微笑んだ。
何を言うわけでもなかったけど。
俺はりさを見送ってから部屋に戻る。
一人で過ごすには広いこの部屋。
「………」
静寂が部屋を支配した。
ベッドに横たわると、色々なことが頭を駆け巡る。
いいことも。
悪いことも。
「……は、はははっ」
店と契約してる俺は、レンタル彼氏を辞めることは出来ない。
俺の体にはチップが埋め込まれていて、それで居場所を判別出来る。
だから、逃げ場なんてない。
俺は。
月2000万で人生を売ってしまったんだ。
あの時に。
これから使い物にならなくなるまで、俺は縛られ続ける。
解放された時に残るのは…………。
金だけだ。
2000万の半分、1000万。
そこから寮費を引かれても900万以上余裕である。
何を言うわけでもなかったけど。
俺はりさを見送ってから部屋に戻る。
一人で過ごすには広いこの部屋。
「………」
静寂が部屋を支配した。
ベッドに横たわると、色々なことが頭を駆け巡る。
いいことも。
悪いことも。
「……は、はははっ」
店と契約してる俺は、レンタル彼氏を辞めることは出来ない。
俺の体にはチップが埋め込まれていて、それで居場所を判別出来る。
だから、逃げ場なんてない。
俺は。
月2000万で人生を売ってしまったんだ。
あの時に。
これから使い物にならなくなるまで、俺は縛られ続ける。
解放された時に残るのは…………。
金だけだ。
2000万の半分、1000万。
そこから寮費を引かれても900万以上余裕である。