レンタル彼氏 Ⅰ【完結】
「嘘だわ、嘘」


「えっ?嘘?じゃあ、伊織日本にいるの?」


「ええ、いますよー」


「まじ、よかったあ!」


「つか、何の用?」


「あ、会って話すのはダメ?」


「ダメ」


「えっ…とー……契約破棄…でも、いい。
伊織」


「……」


「私と友達になろ??」


「…………はあ???」


はい?
本当にこの子、意味わからない。


「あーいやね、伊織ってさ何か切なくて。
恋人としては私が自信ないから、まずは友達からって」


「今まで連絡しなかったのってさ」


「あ、うん、ずっとそれ考えてたの。
決めてから話そうと思って」


「俺のこと諦めたんじゃねーの?」


そうだ。
俺はあの日、こいつに契約破棄宣言して、二度と会わないと言った。



余程の脳内お花畑ちゃん以外なら、かなりきくはずだ。
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