レンタル彼氏 Ⅰ【完結】
「……私っ」
電話越しの泉が、力強く話す。
「あれから何度も何度も伊織のこと忘れようとした。
だけど、無理だった。
無理ならとことん砕けようと思ったの」
「俺は会う気ないよ?」
「っ!!」
ズバッと言われて、泉が息を飲むのが聞こえる。
「……今はいい、絶対!
絶対会えるから!」
「…………」
言い切った。
こいつ、言い切った。
まじ、何?
「あのね、私さっ」
何か言おうとしてる泉の声を俺は無理矢理切った。
…………やめろ。
俺の中に入ろうとするなよ。
真っ直ぐ、ぶつかってくんなよ。
わかんねーよ、そうゆうの。
俺、泉の行動理解出来ねーよ。
また震える携帯を俺は思い切り投げる。
蓋が取れ、電池パックが飛び出して、また部屋には静寂が訪れた。
だけど、俺の胸はざわざわとしてうるさかった。
電話越しの泉が、力強く話す。
「あれから何度も何度も伊織のこと忘れようとした。
だけど、無理だった。
無理ならとことん砕けようと思ったの」
「俺は会う気ないよ?」
「っ!!」
ズバッと言われて、泉が息を飲むのが聞こえる。
「……今はいい、絶対!
絶対会えるから!」
「…………」
言い切った。
こいつ、言い切った。
まじ、何?
「あのね、私さっ」
何か言おうとしてる泉の声を俺は無理矢理切った。
…………やめろ。
俺の中に入ろうとするなよ。
真っ直ぐ、ぶつかってくんなよ。
わかんねーよ、そうゆうの。
俺、泉の行動理解出来ねーよ。
また震える携帯を俺は思い切り投げる。
蓋が取れ、電池パックが飛び出して、また部屋には静寂が訪れた。
だけど、俺の胸はざわざわとしてうるさかった。