レンタル彼氏 Ⅰ【完結】
やっぱりそうだった。
あの後ろ姿。
まさかとは思った。
だけど、あんなに色気振りまいて、颯爽と歩く人は伊織しかいないと思った。
180近くある身長と、長い手足。
芸能人だと間違ってもおかしくないぐらい。
「伊織っ!」
私は伊織に慌てて駆け寄る。
ちょうど帰ろうとしてたとこだ。
自転車を取ろうとしたら、塀の奥に見たことある顔が横切った。
自転車を取ることを忘れて、私は無我夢中で走ったの。
「……………」
伊織は目を真ん丸にして、私を見ている。
和は今日も部活だから、私は一人。
新聞部も、記事を書き上げた私は帰宅組。
「…い、ずみ」
絞り出したような声に、胸の奥がきゅうんとなる。
この1ヶ月、どうやったら伊織に会えるかずっと考えた。
本当に忘れようとした。
だけど、無理だったんだ。
あの後ろ姿。
まさかとは思った。
だけど、あんなに色気振りまいて、颯爽と歩く人は伊織しかいないと思った。
180近くある身長と、長い手足。
芸能人だと間違ってもおかしくないぐらい。
「伊織っ!」
私は伊織に慌てて駆け寄る。
ちょうど帰ろうとしてたとこだ。
自転車を取ろうとしたら、塀の奥に見たことある顔が横切った。
自転車を取ることを忘れて、私は無我夢中で走ったの。
「……………」
伊織は目を真ん丸にして、私を見ている。
和は今日も部活だから、私は一人。
新聞部も、記事を書き上げた私は帰宅組。
「…い、ずみ」
絞り出したような声に、胸の奥がきゅうんとなる。
この1ヶ月、どうやったら伊織に会えるかずっと考えた。
本当に忘れようとした。
だけど、無理だったんだ。