レンタル彼氏 Ⅰ【完結】
………………………








心臓が激しく波打って、喉が渇いてきた。
手は微かに震えていたし、背中は冷や汗でべっとりだ。



静かにマウスを動かして、レンタル彼氏をクリックする。
静寂が周りを包む中、私のマウスをクリックする音だけ響く。


クリックした途端、何かやばいもんでも見るんじゃないか、そう思ったら思わず目を閉じていた。


ゆっくりゆっくり目を開けると。





想像とは全然違う、なんともメルヘンなトップページだった。
それに私は大袈裟に安堵の息を漏らす。


なんか、もっとダークな感じ想像してたのに拍子抜けしたなあ。



更にふぅっと息を吐いて、ENTERボタンを押す。
そこには簡単な説明書きがあった。
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