レンタル彼氏 Ⅰ【完結】
そんな呆けてる私の頭を叩いたのは和。
「また最近ぼんやりしてんぞっ」
少し頬を膨らませて私を見る和。
唯一無二の親友。
だけど。
伊織のこと言っていいのかな。
彼氏が出来たって、声高々に言いたい。
しかも、あんなカッコいい人だって。
だけど。
伊織が何をしてる人だなんて、私には説明出来ない。
嘘をつけない私だから、きっと顔に出ちゃうはずだ。
伊織の傷を何一つわかってあげられてないのに、自分がその傷を抉るような真似出来るはずがない。
そう、思うけど。
実際、私が伊織の何を知ってるのか?
そう、問われたら…。
きっと、何も言えない。
「また最近ぼんやりしてんぞっ」
少し頬を膨らませて私を見る和。
唯一無二の親友。
だけど。
伊織のこと言っていいのかな。
彼氏が出来たって、声高々に言いたい。
しかも、あんなカッコいい人だって。
だけど。
伊織が何をしてる人だなんて、私には説明出来ない。
嘘をつけない私だから、きっと顔に出ちゃうはずだ。
伊織の傷を何一つわかってあげられてないのに、自分がその傷を抉るような真似出来るはずがない。
そう、思うけど。
実際、私が伊織の何を知ってるのか?
そう、問われたら…。
きっと、何も言えない。