レンタル彼氏 Ⅰ【完結】
私はね、私の気持ちだけでいっぱいいっぱいで。


伊織ってゆう私にはあまりにも不釣り合いな貴方についてゆくことしか考えてなくて。


伊織の寂しさとか。
孤独とか。

何にも考えてなかった。




伊織、ごめん。

もう、どんなにどんなに私が謝っても届かないのかな。




はああああ。


「………これで五回目」

いつの間にか隣に座っていた和が少し、怒り気味に言う。


「何、溜め息ばっかり!
理由は!!何かされたの?!」


「ううん、何でも…」

和…。
言っていいのか…わからない。



わからないんだよ、私にも。
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