レンタル彼氏 Ⅰ【完結】
順二は照れ臭そうに
「…忘れる為に俺と付き合っても、いいんだからな」
そうやって、私を甘えさせようとしてくれる。
だけど、私はそれをはっきり断る。
順二の為にも、私の為にも。
「私は、もう伊織以外付き合いたくないんだ。
伊織を悲しませたくない」
しっかりと順二を見据えて。
もう、揺らがない。
伊織に出会えたこと、後悔なんてしない。
寧ろ、出会えたことが奇跡だと思う。幸せだと思う。
運命とすら思う。
以前にも伊織は会いたくないと言ったのに、それから程なくして再会した。
だから、今回も絶対にまた出会える。
もしかしたら、すぐじゃないかもしれない。
何年後か、先かもしれない。
だけど、絶対にまた会える。
そんな気がする。
自惚れでもなく、自意識過剰でもなく。
ただ、それが必然的なモノのように。
そう、思う。
再会が例え、華々しいモノだとしなくても。
「…忘れる為に俺と付き合っても、いいんだからな」
そうやって、私を甘えさせようとしてくれる。
だけど、私はそれをはっきり断る。
順二の為にも、私の為にも。
「私は、もう伊織以外付き合いたくないんだ。
伊織を悲しませたくない」
しっかりと順二を見据えて。
もう、揺らがない。
伊織に出会えたこと、後悔なんてしない。
寧ろ、出会えたことが奇跡だと思う。幸せだと思う。
運命とすら思う。
以前にも伊織は会いたくないと言ったのに、それから程なくして再会した。
だから、今回も絶対にまた出会える。
もしかしたら、すぐじゃないかもしれない。
何年後か、先かもしれない。
だけど、絶対にまた会える。
そんな気がする。
自惚れでもなく、自意識過剰でもなく。
ただ、それが必然的なモノのように。
そう、思う。
再会が例え、華々しいモノだとしなくても。