レンタル彼氏 Ⅰ【完結】
「はあ?こんないいお姉さんいないわよ?」
「…だからムカつく」
「はあああ??」
「………だって、俺もう手放しちゃったんだ」
「……伊織」
「俺、泉が誰かのものになるぐらいなら殺してしまいたいと思った。
だって、そうしたら永遠なんだ。
そんな俺が、怖いんだ。
泉といたら、正常な判断が出来なくなる」
「………で、逃げたの?」
「逃げてない、泉の為だから」
「泉が別れて欲しいって言ったの?」
「言ってないけど、首を…締めた俺といたいわけがない」
「そうやって、言ったの?締めた後に、伊織を落しめるようなこと言ったの?」
「……………」
首を締めた後。
泉は。
“泣かないで”
“好き”
そう、言った。
くしゃっとさっき、美佳に乱された髪の毛を掴む。
「泉は、きっと伊織といたいと思ってんじゃない?」
「だって、あいつのこと好きな奴だっているんだ」
「でも、伊織を好きだと言ってるんでしょ?」
「…わかんないじゃないか…。
だって、気持ちなんていつ変わるかわからない」
「そこ、そこよ」
びしっと俺を指差して美佳が真面目な顔をして言う。
「…だからムカつく」
「はあああ??」
「………だって、俺もう手放しちゃったんだ」
「……伊織」
「俺、泉が誰かのものになるぐらいなら殺してしまいたいと思った。
だって、そうしたら永遠なんだ。
そんな俺が、怖いんだ。
泉といたら、正常な判断が出来なくなる」
「………で、逃げたの?」
「逃げてない、泉の為だから」
「泉が別れて欲しいって言ったの?」
「言ってないけど、首を…締めた俺といたいわけがない」
「そうやって、言ったの?締めた後に、伊織を落しめるようなこと言ったの?」
「……………」
首を締めた後。
泉は。
“泣かないで”
“好き”
そう、言った。
くしゃっとさっき、美佳に乱された髪の毛を掴む。
「泉は、きっと伊織といたいと思ってんじゃない?」
「だって、あいつのこと好きな奴だっているんだ」
「でも、伊織を好きだと言ってるんでしょ?」
「…わかんないじゃないか…。
だって、気持ちなんていつ変わるかわからない」
「そこ、そこよ」
びしっと俺を指差して美佳が真面目な顔をして言う。