レンタル彼氏 Ⅰ【完結】
千里との待ち合わせ。
A型なあいつは時間にはぴったりくる。
ルーズな私はいつも待たせている。
「お待たせ」
「………はあ、美佳さんはいつも遅刻」
千里は私を美佳さんと呼ぶ。
理由を訪ねても、先輩には敬語でしょ。とか言って。
なんて、律儀な奴。
さん、付ける男なんて千里ぐらいだ。
伊織なんか初対面から呼び捨てだったぞ?
「さあ、行こうか」
千里の腕を組んで、足を弾ませながら進む。
でっかいショッピングモールに今日は二人でデート。
理由は…。
「…てか、俺伊織の好みなんかわかんねえけど」
「いや、私も知らない」
「はあ?じゃあどうするわけ?」
「千里がカッコいいと思うモノなら伊織もカッコいいでしょ」
「………いいの、それで」
「いいよ、私が選ぶより、きっと」
千里は溜め息をつきながら、仕方なしに歩く。
組まれた腕も、毎度のことだから何も言わない。
千里、本当にいい男だから歩いてて自慢なのよね。
なんてったって、最初に千里が一番好みだって社長に言ったぐらいだし。
それを千里が分かってるのかは知らないけど。
A型なあいつは時間にはぴったりくる。
ルーズな私はいつも待たせている。
「お待たせ」
「………はあ、美佳さんはいつも遅刻」
千里は私を美佳さんと呼ぶ。
理由を訪ねても、先輩には敬語でしょ。とか言って。
なんて、律儀な奴。
さん、付ける男なんて千里ぐらいだ。
伊織なんか初対面から呼び捨てだったぞ?
「さあ、行こうか」
千里の腕を組んで、足を弾ませながら進む。
でっかいショッピングモールに今日は二人でデート。
理由は…。
「…てか、俺伊織の好みなんかわかんねえけど」
「いや、私も知らない」
「はあ?じゃあどうするわけ?」
「千里がカッコいいと思うモノなら伊織もカッコいいでしょ」
「………いいの、それで」
「いいよ、私が選ぶより、きっと」
千里は溜め息をつきながら、仕方なしに歩く。
組まれた腕も、毎度のことだから何も言わない。
千里、本当にいい男だから歩いてて自慢なのよね。
なんてったって、最初に千里が一番好みだって社長に言ったぐらいだし。
それを千里が分かってるのかは知らないけど。