レンタル彼氏 Ⅰ【完結】
「ない」
私の問いに即答する伊織。
その答えに迷いはなさそうだった。
「だって、俺DVDだよ?恋なんかしないでしょ」
「DVD??」
「うん、DVD。CDでもいいけど」
彼はレンタルということを言いたいみたいだった。
でも。
「伊織はモノじゃない、人間じゃんか」
私は本気でそう思った。
なんか、DVDとかCDとか。
何でモノみたいな言い方するんだろう。
レンタル彼氏って名前だけど、客はきっと伊織を一人の異性として見てる。
「あはー、泉って素直だね」
「だって、そうじゃん」
「……モノみたく扱われたことないから言えるんだって」
「え?」
「ううん、何でもない。もう、行こうか」
「え、あ、うん」
今回のは本当に聞き取れなかった。
なんだったんだろう。
伊織と話せば話すほど、謎が深まるばかりだった。
私の問いに即答する伊織。
その答えに迷いはなさそうだった。
「だって、俺DVDだよ?恋なんかしないでしょ」
「DVD??」
「うん、DVD。CDでもいいけど」
彼はレンタルということを言いたいみたいだった。
でも。
「伊織はモノじゃない、人間じゃんか」
私は本気でそう思った。
なんか、DVDとかCDとか。
何でモノみたいな言い方するんだろう。
レンタル彼氏って名前だけど、客はきっと伊織を一人の異性として見てる。
「あはー、泉って素直だね」
「だって、そうじゃん」
「……モノみたく扱われたことないから言えるんだって」
「え?」
「ううん、何でもない。もう、行こうか」
「え、あ、うん」
今回のは本当に聞き取れなかった。
なんだったんだろう。
伊織と話せば話すほど、謎が深まるばかりだった。