レンタル彼氏 Ⅰ【完結】
「その様子…ついに泉も恋わずらいか?」
キャッキャッと、楽しそうに私の顔を覗きこむ。
きっと、思い切り酷い顔をしてる。
目は腫れてるわ、クマあるわ。
こんなんじゃ相手にされなくて当たり前だ。
「そんなんじゃないよ…」
そう、伊織に恋なんかしてない。
あの人は嵐みたいなんだ。
いきなり現れて、嫌な奴かと思えば素直に謝ったりして。
掴めない。
雲の上の人だった。
だけど。
彼の連絡先がこの携帯に入っている。
それだけで、この携帯を肌身離さず持っているのは。
なんなんだろうか…。
「泉のそんな顔見るの、中学の川田先輩の時以来だよ」
「のっ、和」
「あー川田先輩はまだ禁句か」
「…そんなに酷いかな、私」
「うん、生気ないね」
「……」
キャッキャッと、楽しそうに私の顔を覗きこむ。
きっと、思い切り酷い顔をしてる。
目は腫れてるわ、クマあるわ。
こんなんじゃ相手にされなくて当たり前だ。
「そんなんじゃないよ…」
そう、伊織に恋なんかしてない。
あの人は嵐みたいなんだ。
いきなり現れて、嫌な奴かと思えば素直に謝ったりして。
掴めない。
雲の上の人だった。
だけど。
彼の連絡先がこの携帯に入っている。
それだけで、この携帯を肌身離さず持っているのは。
なんなんだろうか…。
「泉のそんな顔見るの、中学の川田先輩の時以来だよ」
「のっ、和」
「あー川田先輩はまだ禁句か」
「…そんなに酷いかな、私」
「うん、生気ないね」
「……」